早朝の魔法の雲海

雨が続き、カルデラの中が湿気に満たされ、風が穏やかで晴れる日。

そんな日の早朝は、雲海が望めそうです。

真っ白な霧に包まれた湖畔から外輪山を駆け上がり、雲を抜けて展望台へ。

そこにあるはずの青い湖は見えず、白い霧の湖面に二つの半島だけが横たわっています。

ですが、人々が働きはじめるころには雲は散り、エゾハルゼミがこだまする元の湖に。

まるで、魔法のランプの中に雲が吸い込まれてしまったようです。